魚も鳥も情熱的なワラッセ・ティンの絵画展へ
ギャラリー「Longmen Art Projects 龍門雅集」にて、画家ワラッセ・ティン(丁雄泉)の特別展が始まりました。
上海で育ち、ニューヨークやパリを拠点に活躍した中国のアーティストです。
2010年に亡くなりましたが欧米でも人気があり、オークションではかなり高い値段がつくそうです。
人気ゆえ、たまーにニセモノを見かけますので、この機会にぜひ本物を!
今回は「無関風月 観風月」というタイトルで、テーマは“山水花鳥”。
ティンといえば美女シリーズといわれる女性を描いた作品が有名ですが、花や鳥など動植物の絵もとてもイイ。
本物は迫力が違います。
鮮やかな色彩、そして単純にも見える線に情熱と生命力があふれています。
「Rainbow in the Ocean」という大作が印象的でした。
キャンバスから泳ぎ出てきそうな魚たち。沖縄の海を思い出してしまった。
「Seven Parrots」。オウムからは生きる意志が伝わってきます。
渋いイメージがある山水画も、ティンが描くとこうなります。
WTarp10248,丁雄泉Walasse Ting,Mid 1990s,中国山水China Landscape,水墨 丙烯 宣纸Chinese Ink and Acrylic on Rice
画集には自筆でこんな言葉が書いてありました。
我的画室是一個花園
(私のアトリエは花園)
我的愛是像太陽下山萬紫千紅
(私の愛はまるで沈む太陽のように紫や紅、色とりどりに染まっている)
上海のギャラリーは基本的に自由に写真を撮ることができます。
会期は12月31日まで。ぜひギャラリーに足を運んで実物を見てみてください。
南京西路338号 天安中心大厦102室
※ワラッセ・ティンとギャラリーについてはこちらの記事でも紹介しています。